まず、到達目標ですが、抽象表現をすると以下になるように講座設計しています。
全く投資を知らない初心者が、例えば、、、

つまり現段階で上記の方が、
- 金融機関のトレーダーやファンドマネージャーとして、働き始められるレベル
- 大体、目安としては講座受けた後に、トレーダーやファンドマネージャーとのミーティングの7割くらい話がわかるレベル
ただし、仮に金融機関のトレーダーやファンドマネージャーになるつもりがなくても、ハイレベルな個人投資家となりたい方にとっても上記のレベルは学習すべきだと思います。
個人投資家も機関投資家の専門職レベルの実力を目指すべき理由
個人投資家も機関投資家の専門職レベルを目指すべきだという理由は2つあります。
1つは、機関投資家は同じ土俵で戦うライバルだからです。
機関投資家の中で働くトレーダーやファンドマネージャーなどの考え方を知ることで、機関投資家という投資の世界における影響力の大きなプレイヤー達が何を考えているか理解できます。
実は機関投資家の中も個人投資家も、ニュースやトピックに含まれる、重要な事実については、ほとんど同じものを見ています。確かに全て細かい部分まで簡単に個人投資家も見れるかというと、それは難しいかもしれません。
ただし、今はレポートもたくさん金融機関が発行しているので、大本のデータを実際に操作することはできなくても、いろんな専門家の分析結果を見ることができます。
機関投資家と同じ土俵で戦う以上、個人投資家もある程度、日々移り変わる情報を正しく消化でき、それを分析し、投資につなげられる能力は必要です。
2つめの理由は、金融市場の全体を理解すれば、投資のチャンスを増やせるからです。
機関投資家のトレーダーやファンドマネージャーは、担当する投資商品以外もある程度理解しています。
なぜなら、金融市場を構成する要素は一続きで連動しており、一つの要素に異常が起こると、その影響が自分の担当している投資商品に派生する可能性があるからです。
個人投資家においては、金融市場全体、また株・債券・為替・商品(金属や原油など)などの全体を把握しておけば、投資チャンスが圧倒的に増えます。
相場というものは、基本どの時期をとっても難しいです。ただし、全体的に難しい時期でも、一部の資産クラスは比較的動きが読みやすいということはよくあります。
具体例を示すと、例えば株だけしかわからなければ、わかりやすい相場になるまで待つしかありません。しかし、その待っている間、為替や金属の値動きがわかりやすいという状況も多々あります。
この場合、株だけしかわからない人は、為替や金属という投資対象のチャンスを見逃してしまいます。それは非常にもったいないことです。
何も自分から縛りを設けて、わざわざ難しいところで勝負する必要はありません。少し他の資産クラスの学習をすれば、株のみだけではなく他の投資対象まで選択肢に入れることができるのです。
私の講座では、上記の状況を踏まえたうえで作っています。
まず、専門的な金融知識は機関投資家の中で私が実際に使っていた知識を、カテゴリに分けて、さらにトピックに分けて細分化しました。
細切れの時間で、集中力を保ったまま見れるように、3分程度にしています。また、簡単にかみ砕いて、図にして表現しています。
ただし、単に、金融知識をつけただけでは、成果を出すことはできません。
言い換えるなら、仮に、同じ金融の知識があるからといって、同じ成果になるわけではありません。
知識があることは、単に参戦するためのチケットを持っているだけです。
戦って勝つには、金融知識を道具として、日々の移り変わる情報という材料を扱うための、思考能力が必要です。
その点、この講座では「才能」や「地頭」が無かったというような曖昧な表現で形容して諦めるようなことにならないように、投資に必要な能力開発も行うことにしています。
本スクールは、知識ゼロからプロの機関投資家と同じ「共通言語」と「分析手法」を習得するための3ヶ月集中プログラムです。
私の講座はざっくり以下を学びます。

【第1部】 基礎構築とマクロ経済(1ヶ月目)
市場を動かす巨大な歯車(マクロ経済・中央銀行)の構造を理解し、プロの機関投資家と同じ思考法をインストールします。
第1週:プロの思考法と学習の土台作り
膨大な情報を処理し、分析するための「脳の使い方」をセットアップします。
- 記憶のメカニズム:プロセス、精緻化、体制化、二重符号化、偏桃体と海馬の役割、睡眠の重要性
- 学習技術:「1ヶ月ルール」による定着、学習の転移、理解の深度、日々の情報集積法
- 思考法(OS):ロジカルシンキング(論理)、ラテラルシンキング(アイデア)、抽象と具体の往復
- 分析の基礎:相関関係と因果関係の区別、帰納法的アプローチ、水準と傾きの視点、比較パターンの習得
- 情報の扱い方:一次情報と二次情報の見極め、投資に必要な「3つの目(鳥・虫・魚)」
第2週:経済の全体像(GDPと景気サイクル)
投資のフィールドである「経済」の測定方法と、その循環(サイクル)を学びます。
- GDP(国内総生産):一次・二次・三次産業の構造、GDPの三面等価(生産・支出・分配)、GDPギャップ
- 景気サイクル:キチン・ジュグラーなどの波、在庫循環のメカニズム、景気変動の5大要因
- 経済指標の分析:先行指標・一致指標・遅行指標の分類、鉱工業生産指数の重要性、景気先行指数の読み方
- 景況感と消費:企業(日銀短観・PMI)と消費者(マインド)の景況感指標、個人消費の影響力
- データ分析の作法:名目値と実質値の違い、季節調整とノイズの除去、一次統計と二次統計、予想コンセンサスの活用
第3週:中央銀行と金融政策(市場の心臓部)
市場にマネーを供給し、金利を決める「中央銀行」の仕組みを完全理解します。
- マネーの供給:信用創造の仕組み、マネタリーベースとマネーストック、通貨供給量の調整
- 日銀の政策:日本銀行のバランスシート(BS)構造、金融緩和と引き締めのメカニズム
- FRB(米国):FOMCのスケジュール、ベージュブック、FF金利誘導目標、ドットチャートの読み方、テイラー・ルール
- FRBのバランスシート:BSの拡大と縮小(QT)、リバースレポ(RRP)と準備預金の関係、米国MMFの動向
- ECB(欧州):欧州中央銀行の役割と政策決定プロセス
第4週:物価と雇用(政策決定の根拠)
中央銀行が動くトリガーとなる「物価」と「雇用」の指標を深掘りします。
- インフレーション:ディマンドプルとコストプッシュの違い、スタグフレーション、良いインフレと悪いインフレ
- 物価指標:消費者物価指数(CPI)、PCEデフレーター、期待インフレ率(BEI)の算出と市場への意味
- 米国雇用統計:NFP(非農業部門雇用者数)、失業率、平均時給の読み方と市場へのインパクト
- 労働市場の構造:労働参加率、求職意欲喪失者、縁辺労働者など、統計の裏側にある定義の理解
- 各国の特徴:日本、米国、欧州(独・南欧)の労働市場の構造的な違いと分析ポイント
【第2部】 アセット別・実戦分析(2ヶ月目)
基礎知識を武器に、債券・為替・商品・株式という具体的な金融商品のメカニズムを解剖します。
第5週:債券市場と金利(すべての価格の源泉)
「株も為替も全ては金利から決まる」事実を理解し、債券市場を読めるようにします。
- 債券の基礎:発行市場と流通市場、額面と価格の関係、キャリーとロールダウン効果
- イールドカーブ:順イールドと逆イールド、ベア・スティープニングやブル・フラットニングなどの形状変化が示唆するシグナル
- クレジット市場:格付け機関(S&P/Moody’s)の役割、スプレッド(国債と社債の金利差)の意味
- 短期金融市場:レポ取引(現金担保付き債券貸借)の仕組み、T-Billと翌日物金利
- 財政と国債:プライマリーバランス、ドーマーの定理(財政持続可能性)
第6週:外国為替市場(2国間の国力勝負)
最も取引量が多く、マクロ経済がダイレクトに反映される為替の仕組みを学びます。
- 為替の構造:通貨ペア(ドルストレート・クロス円)の仕組み、インターバンク市場、三大市場(東京・ロンドン・NY)の特徴
- 変動要因:金利差(ヘッジコスト)、貿易収支(実需)、投機筋(IMMポジション)の3大要素
- 通貨の特性:基軸通貨ドル、避難通貨としての円・スイスフラン、資源国通貨(豪ドル・カナダドル)
- 為替介入:財務省と日銀の役割、不胎化介入と非不胎化介入のメカニズム、覆面介入
- 指標:ドルインデックスの構成、実効為替レート
第7週:コモディティ(商品)と実物資産
「モノ」の価値を通して、インフレや地政学リスクを読み解くスキルを身につけます。
- 金(ゴールド):実質金利との逆相関(基本)、中央銀行の外貨準備としての需要、採掘コスト
- 原油市場:WTI・ブレント・ドバイの違い、OPECプラスと米シェールオイルの対立構造、リグ稼働数
- 地政学リスク:ホルムズ海峡などのチョークポイント、パイプラインの重要性
- 商品全体:CRB指数、コモディティサイクルの特徴
第8週:株式分析(企業価値の算定)
マクロ(森)からミクロ(木)へ視点を移し、企業の財務諸表から適正株価を算出します。
- 財務3表の連動:PL(損益)・BS(貸借)・CF(キャッシュフロー)の繋がりと資金循環
- 経営分析:収益性(ROE/ROA)、安全性(自己資本比率)、効率性(回転率)の分析
- バリュエーション:PER・PBRの限界、DCF法(割引現在価値)による理論株価、WACC(加重平均資本コスト)
- 企業戦略の分析:5F分析、3C分析、SWOT分析、PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
- コーポレートアクション:増資(公募・第三者割当)、M&A(TOB/LBO)、自社株買いの効果
【第3部】 テクニカル・資金管理・実践(3ヶ月目)
知識を「利益」に変えるための売買技術、リスク管理、そして自分だけのルールを作ります。
第9週:テクニカル分析(チャートの読み方)
市場心理が凝縮されたチャートを読み解き、売買のタイミングを計る技術を学びます。
- ダウ理論:トレンドの3段階(先行・追随・利食い)、トレンド転換の明確なシグナル、平均は全ての事象を織り込む
- ローソク足の極意:実体とヒゲの意味、ピンバー、スラストアップ、インサイドバー・アウトサイドバー、フェイクセットアップ
- チャートパターン:ダブルトップ・ボトム、ヘッドアンドショルダー、フラッグ、トライアングル(保ち合い)の攻防
- 移動平均線:ゴールデンクロス・デッドクロス、パーフェクトオーダー、グランビルの法則による売買ポイント
- オシレーターとバンド:RSI、ストキャスティクス、MACDのダイバージェンス、ボリンジャーバンドのスクイーズとエクスパンション
第10週:売買戦略と資金管理(生き残る技術)
勝つことよりも「負けないこと」を最優先するための、プロの資金管理術を叩き込みます。
- 期待値の概念:「勝率 × 損益率(リスクリワード)」で考えるトレード判断、バルサラの破産確率表
- ポジションサイジング:順ピラミッティング(増し玉)、逆ピラミッティング、イコールポジション、リフレクティング手法
- 資金管理の鉄則:1トレードあたりの許容リスク(%)の設定、レバレッジの適正管理
- メンタル管理:プロスペクト理論、アンカリング、確証バイアス、サンクコスト効果(コンコルド効果)の克服
第11週:ポートフォリオ構築(資産を守り増やす)
個別トレードだけでなく、資産全体を最適化するための配分戦略を学びます。
- 分散投資の理論:アセットクラス分散とエリア分散、相関係数を利用したリスク低減効果
- コア・サテライト戦略:「守りの資産(コア)」と「攻めの資産(サテライト)」の比率決定とリバランス
- 効率性の測定:シャープレシオ(リスクに対するリターンの効率)の計算と評価
- 積立投資の強み:ドルコスト平均法による時間分散、安値で仕込むメカニズム
第12週:総合演習とマイ・ルールの確立(卒業制作)
これまでの学習を統合し、自分自身の投資家としての「憲法(ルール)」を完成させます。
- 日々のルーティン:プロが実践している毎朝の情報収集(Bloomberg/ロイター)、チャートチェックの手順
- チャートフィッティング:複数のチャート(金利×為替、原油×期待インフレ等)を重ねて相関や乖離を見つける実践分析
- トレード計画の作成:エントリーの根拠、利確・損切ポイント、シナリオ崩れ時の対応を言語化する
- 投資方針書(憲法):自分のリスク許容度、得意なスタイル、絶対破らないルールを明文化し、迷いをなくす
人生100年時代の中の”たった3ヶ月”という短さ
現代では医療の発展とともに寿命も延び、人生100年時代と言われるようになりました。
私たちは経済社会に生きている以上、残りの数十年の人生も、勉強しようがしまいがにかかわらず物価や雇用の影響を受け続けることになります。
金融の運用職への就職や転職を目指す方、個人投資家のトップ層を目指す方はもちろんのこと、それ以外の方も。
この先の長い人生を守り抜くために、一度本腰を入れて「金融や投資の真っ当で盤石な知識」をつけてみませんか?
皆様の入学をお待ちしております。